木を扱っています。といっても漠然と、,,,

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nagoya, aichi, Japan
1956年、名古屋産、工学系、我関せず、刳るものは拒まず去る者は追わず、淡々、

2013年8月7日水曜日

エスウッド 国産材パネル生産

http://bit.ly/156Chgd

岐阜県各務原市にある、国産材ウエハーボードメーカーを訪ねた。ここはもう、15年以上前からこの事業を続けている。故あってずっと注目してきたが訪ねる縁がなかったけれど、やっと実現した。すばらしい事業である。ここには25年前に私が関わって失敗した事業のいくつかの成果が、設備として日の目を見ていた。思うところひとしおである。

製品の一つである”い草ボード”。畳が使われなくなった現在にその姿をとどめたいと合板を作っている。さすがにこれだけでは強度が望めず、別の材で裏打ちしている。主製品は、ヒノキとスギのウエハーボードである。

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ウエハーとは薄く平たい切片のこと。菓子のウエハースのことである。ポテトチップスのような形だ。これに接着剤をまぶして板に成形する。それぞれの行程に非凡な技術とノウハウがある。設備はどれも開発品。接着剤も独自の物である。

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フレーカーミル。切片を作る機械。円盤上に並んだ刃物に、丸太の円周を押しつけて繊維の長い切片を得る。

丸太は、径級をそろえて皮むきする。長さを揃えてカット、機械へ投入。切片が得られる。

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フレークを乾燥し、接着剤を噴霧する。設備は全て飯田工業製で、接着剤もそこが開発したものである。接着後プレスまで長い瑕疵時間があり、例えば数日後にプレスをしても充分な接着が得られるという。

つぎに板状に重ねるフォーミング。ボードは3層構造になっている。この技術はウエハーボード、OSB、パーティクルボードの生産で行われている形で、完成型だけど、機械としてこれだけコンパクトにまとめられた設備はたぶん他にない。他はどれもばかでかいのである。ここにはノウハウがたくさん詰まっていて、現場で見ていて一番おもしろい過程である。また、とても日本らしい姿でもある。

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積まれたウエハーは、テフロンの離型紙に挟まれている。これから熱プレスで接着剤を硬化させる。そのときに熱盤にひっつかないように離型紙をはさむ。離型紙は網目状であり、よく知られたノウハウがある。180度前後で硬化させる。時間は聞いていない。下の写真は多段プレスの前の送り込み台である。

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下写真、こちらは出口側。当然、熱い。

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  できたばかりのボード。養生させたあと、周囲をカットして、表面を仕上げて製品となる。

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国産材で合板は様々なチャレンジがなされているが、壁は生産量に伴うコストである。国内の大規模工場でさえ、海外のそれに適わない。

しかしこれは、国産材のストランドボードという希有な製品である。しかも設備はとんでもなく小型で安価だ。国産材利用を迫られている状況で、何とか活用しまた、その先へ伸ばしたい技術である。

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