木を扱っています。といっても漠然と、,,,

自分の写真
nagoya, aichi, Japan
1956年、名古屋産、工学系、我関せず、刳るものは拒まず去る者は追わず、淡々、

2009年7月2日木曜日

小屋束の胴付き長さ1mmの必要

私の仕事先の某機械メーカーが小屋束加工機を作っている。ユニークな機械で、胴付き長さ1mmの小屋束を作ることが出来る。長い角材を長いままいくつものホゾをそこに切り欠いていく。長くつながった小屋束を作れば、胴付き長さ1mmでも作成可能だ。そう言った要求からこの加工機が考案された。プレカット工場ではそう言った短い小屋束の要求が来る。そして機械で出来ない物は手で作ら無ければ収まらない。

 

そもそも、そんな短い小屋束など必要ないだろう、といわれる。大工はそんな図面は描かないし、加工できないような仕組みはしない。ということで、なぜそんな小屋束が必要になるのだろうか。あり得ない、と大工は言う。プレカットの弱みがそこにある。

 

線と線が交わる。端点が線につながる。CADで梁桁を入力するとき、幅も厚みもある材が画面に描かれるが、CADデータとしては点しか見ていない。線と線の交点、線と点の交点が仕口データの印となる。例えば、梁があってそこに立つ柱は芯が完全に一致していないと、”材が接合する”ことにならない。1mmずれていれば両者は離れている、とCADは判断する。2つの材の関連性が計算されないのだ。

 

で小屋束の話し。間取りの都合で壁をずらす。と上の梁も柱の芯に合わせてずらさなければならない。そうしないと接合加工をしてくれない。屋根は勾配が付いているから一部分ずらした小屋束と、等間隔に置いてある小屋束との間に、数mmの差が出来る。組み方によってはここに、数ミリの小屋束が必要になる。

 

大工ならずれていてもそれなりに接合するし、梁を数ミリ上げたり下げたりは造作もない。しかし、コンピューターのお仕事は杓子定規でないと受け入れてくれないのだ。そこに苦労があり、ミスがあり、不可解さとお笑いが産まれる。

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